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弾き方を変える

私は音大ピアノ科でも、成績は大したことありませんでした。
謙遜ではありません。ほんとうです。
要するに、その他大勢、ピラミッドの下の方。よくて真ん中??

なんか前にも、こういうこと言ってたかも。
でも別に、言い訳じゃあないからね。

小さい頃から、なまずゆびに悩まされ、手が大きくならず。
大学になるとさらに、左手小指の関節の一部が、機能してないことが判明。
(理由は不明。今でも動いてません。でも動かす練習はしてます)
ピアノ弾きとしては、たいへん困ったちゃんでした。

で、何が言いたいのかというと、
だから私はいつも、自分の演奏を、
「変える必要がある。変えたい」と思っていた、ということです。

だって下手でしょうがないんだもん。
「なんとかしなさい!!」っていつも先生から言われてたし。
(しかし、だから練習をがむしゃらに、というふうにはいかなかった。
 根性の面でも、困ったちゃん。)

上手な人、小さい頃から、比較的手がかからずに上達していた人のなかには、
そんなふうに(変えたいと)思わない人も、いるらしい。
だって、必要性がないもんね。
自分の思うように練習すれば、成果が上がっていたわけだから。

ところが、年を取るにつれて、演奏に変化が出ます。
体が変わるから。
力もなくなるし、集中力も落ちてくる。
技術的なピークが、大学卒業時あたりで、そこからは
練習時間が減るにつれて、下り坂に・・・

そして、久しぶりにキツいレパートリーをやってみたら、
腕や手に違和感が。
前腕が張る。なかなか張った感じが治らない、などなど・・・

なにかトラブルがあったら、私は、自分のやってることが、
なにかおかしいのかな??と考えます。
ほとんど癖で、そう思ってしまいます。
実際おかしかったし。

しかし、自分の弾き方に疑問を持たない人もいる。
湿布とかマッサージで、火照った手をさまして、また練習する。
でも、同じことやったら、また同じように手が悲鳴あげてしまう。

そもそも「弾き方」って??
いわゆる「上手な人」は「そういうことは別に気にしてない」。
確かに、私よりははるかに、いい弾き方なんですよ。
ただ、完璧ではない。もっと良くする余地あり。

例えば、7割よくて、改良の余地のある3割。
その3割が、長い年月の積み重ねで、体によくない変化を起こさせてしまう。

そうなって初めて、「なんとかしよう」と思う。
でも、いざ直そうとすると、「上手な人」は、抵抗を感じるようです。

変えようと思ったら、ニュートラルにする必要があります。
クセがでないように、ゼロにする。
せっかく積み上げてきたものを、ゼロに!!
確かに抵抗あるでしょうね。

でも、ゼロにするって言っても、消えてなくなっちゃうわけではない。
もう2度と、今までの弾き方で弾いてはいけない、というわけではない。

ただ、試してほしいのです。
試すためには、空っぽになった方がいい。
空っぽにして試してみて、それから、どのやり方を選ぶかを考えればいい。

私は、その「空っぽにする感じ」がおもしろい。
それで、自分がどうなるのかが、おもしろい。
楽しみです。
簡単ではないです。空っぽにしてるつもりだけど、そう簡単にはいきません。

だから、私の進歩は、のろいです。
学校卒業して、ここまで来るのに、恐ろしいほど時間がかかってしまった。
でも、ありがたいことに、手にトラブルは起こしてません。

太鼓叩いて大丈夫なの?と言われるけど、
太鼓だって楽器だから、全く大丈夫です(私はね)。
ピアノよりも、遥かに単純な動きだけに、
自分の体の左右バランスを見るのに、最適です。
よりシビア、とも言えます。

ピアノは動きが複雑だから、いつ無理な動きをしていたのか、
見逃してしまうんですよ。

でも、自分のことなのに、頭も体も心も、言うこときいてくれないもんね。
頭が命令出して体が動くのか。
体の感覚に、頭が反応してるのか。
心の状態が、助けているのか邪魔しているのか。

まったく、ややこしい。

なにはともあれ、
自由自在に弾いたり踊ったり、できたらなあ。
と思ってしまうなあ。
夢ですねえ。
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by e-t-pf | 2009-02-22 15:18 | ピアノ練習覚え書き | Trackback | Comments(2)  

行き詰まり

社会人になってから、ピアノをはじめる生徒さん。
最近増えておりますが、やっぱりみなさん、
「続けること」に苦労されますね。

やる気はあるのに、仕事の都合で続けられない。
なかなか上達の実感がえられず、やる気がなくなってきてしまう。
他に興味が移っちゃう。

まあいろいろなのですが、他の楽器をやったことがある方は、
楽器の演奏技術の習得には時間が必要、ということが
ちゃんとわかっているので、とにかく岩にかじりついてでも、
レッスンには通ってきてくれます。

そういう人には、具体的な練習方法のアドバイスを、
いいタイミングで出してあげられれば、大丈夫です。

難しいのは、やる気が失せてしまいそうな人。
そう言う人には、悩みを語ってもらいます。

まあ、思い切って愚痴ってもらう、っていうことです。
すると、だいたい、
「練習しても、上達しているとは思えない。」
「自分の弾いてるのが、ヘタで、いやになっちゃう。」
という言葉が出てきます。

そんな時に必要なのは、まずは、安心です。
1曲全部は難しくても、どこか「ここはOK」と思える演奏が出来るように。
ひとつ、小さいOKができたら、それの積み重ねをしていけばいい。

でも,
OKをどうしても出せないことが多いようです。
こっちがほめても、「でもここがまだダメで・・・」って言い出す。
「そうですね。よかった♥」とはならない。
正直「先生がいいって言ってるんだから、信じて」
と言いたくなる。

それと、想像力です。
ピアノを弾いて間もない状態。って、どんなかな。
知恵を絞ります。

自分は、子供の頃から今まで、ピアノをやめたことがない。
生徒さんとは、その点がすでに、大きな違いです。
大人になってから、だと、違いますからね。

自分のやってきたことをやってもらおうとしても、
あまり、うまくは行かないことが多いです。

小さい頃に思った、楽譜の仕組みについての疑問とか、
初めて楽譜を見た時の気持ちとか、
たくさんの鍵盤の中から、目指す鍵盤が見つからない、とか、
どっちの手をどう動かせばいいのかとか、
そういうことは、もう思い出しにくいのですよ。

そんなとき、自分が何か別の習い事をしていると、
そのことから、思いつくことが出来ます。

だから、指導者は、学習者でもいた方が、いい指導が出来ると思います。
「できない!難しい!」という思いを常にしていた方が、いいです。
(もちろんピアノも勉強はし続けてるんだけどね。
 先に行ってるってことだから、また違います)

生徒として先生の前にいると、先生が「待っててくれる」感じが、
一番ありがたい、ということがわかります。

置き去りにされると、寂しくなってしまって、
音楽どころじゃなくなってしまいます。

なので私は「焦らず待とう」と、思うのでした。
(これは自分の課題です)
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by e-t-pf | 2009-02-09 13:00 | ピアノ練習覚え書き | Trackback | Comments(3)