カテゴリ:ピアノ練習覚え書き( 34 )

 

練習の進め方

こどもでもおとなでもおんなじなんだけど、
大体譜読みが出来て、通して弾けるようになってから、
そこから仕上げるまでが、なかなかたいへん。

苦手なところが克服できない。
大体イン・テンポで弾けるんだけど、流れが悪い。
やりたい表現ができない。

お家での練習は、
○1度通して弾いてみる。
「う〜ん、なんとか弾けるな。
 いいところもあるし、まあまあのところもあるし、
 まだまだのところもあるな。」

○も1度やってみよ(さっきよりは良くなるかも)。
「あれ??さっき出来たところダメだ。
 でもさっきダメだったところ、少しいいかも。」

○じゃ、も1回。だんだん慣れてくるかな。

このようにして、数回通すことが多いでしょう。
間に部分練習を入れるとしても、
どう練習すれば、できないところができるようになるのか?

よくわかんないけど、とにかく、テンポ落としてみるか。
メトロノームに合わせてみるか。
う〜ん、やってみたけど、余計やりにくいよ。
これで直るのかな〜?

と、迷いつつ、試行錯誤をくり返す。

しかし、曲を、例えば自動車に例えると、
エンジンとか電気系統とか、タイヤとかハンドルとか、
あらゆる部品がきちんと作られ、正しく組み立てられ、十分整備されて、
ガソリンやオイルが注入されて、運転者が正しく操作して、
はじめて走ることができる。

音見ができる → 一応部品ができた
つっかえるけど通せる → 組み立てた
イン・テンポで弾く → 試し運転
だとしたら。
この段階ではまだ、部品にミスがあるかも知れないし、
組み立て方が間違ってるかも知れない。

その状態で「くり返し演奏する(運転する)」ということは、
「ちゃんと組み立ててないけど、運転しているうちに走るようになるかも」
と期待しているということになってしまう。

それは、ありえません。 

では、どのように完成させるのか。
自分で部品のミスとか、組み立て方のミスとか見つけるのが難しかったり、
分かってるけど、どうすれば良くなるのかが分からない時は、
整備工場に持っていく。
つまり、ピアノの先生に聞く。

先生としては、生徒さんの演奏を聴いて、問題を見つけだして、
直すための練習方法を提示したり、その場でやってみたり、
いろいろするわけです。

しかし、完成させるのはあくまで自分でやらなきゃならない。
家での練習で、改善させていく必要がある。
その、家での練習が問題なわけで、レッスンで言われたことが
いまいちわからなかったり、練習方法がわからなかったりしたら、
どんどん先生に聴きましょう。

このように書くと、ピアノの練習がとっても「機械的な作業」のように
感じられるかもしれませんが、問題点の中には、技術面だけでなく、
『イメージ』『演奏する時の心の持ち方』といった、
マインド面も当然含まれます。

(実は、今日のテーマの問題点も、実はマインド。
「よくわからないまま、期待だけで演奏(運転)してしまう」
その精神状態なんですけどね)

「今はこれをやってみよう」と自分の中で納得して、演奏したい。
つまり「この部品を作り直そう」「ここを組み立て直そう」
「ここを磨こう」と『はっきりわかって』練習したい。

その方法を、先生と一緒に、少しずつ発見していって下さい。
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by e-t-pf | 2008-06-27 12:11 | ピアノ練習覚え書き  

指使いのはなしつづき

まず、自分の指使いがどのように育ったかについて。
私も、バイエルからブルグミュラー、チェルニー、ハノンという
もっとも一般的な楽譜で、演奏の基本を覚えました。

6年ぐらいの時間をかけて、上記のような曲を大量に弾くことで、
指使いの基本パターンを覚えた、という感じです。

楽譜に書かれている指使いも、こうして覚えたパターンとその応用なので、
知らない曲を弾く時でも、1から指使いを確認するようなことにはなりません。

でも、発表会で「花の歌」とかロマンティックな音域の広いものを弾く時は、
かなりとまどったのを覚えています。
ずいぶん指使いも直されたと思いますが、なかなか直らなかった。
今よりも、指使いについての意識も薄かったし。

今自分で練習する時、
まずは本に書いてある通りの指使いで、弾いてみます。
大体基本の指使いのパターンになりますが、
パターンにだけ頼ると、自分の「クセ」もあるので、
まずは書いてある通りにやってみるようにしてます。
もしかして、新たな発見があるかも知れないし。

それから、弾きにくいところは自分の弾きやすいように、変えてみます。
鉛筆で書き込んで、できるだけインテンポまで持っていって、決めます。

練習が進むと、また変える必要が出てきたりします。
一度自分なりに考えて指使いを変えても、弾いているうちに、
本の通りになっている、ということもあります。
本に書かれている指使いは、
専門家が時間をかけて作り上げたものであることが多いので、
やはり、素人考えとは全く違うものです。

以上は、初見では弾けないレベルの曲の、練習方法です。

私の場合、自分にとって難しい曲になればなるほど、
指使いが1つに固定する、という傾向があります。

その指使いで弾かないと、弾けなくなる。
安定しているように見えますが、
余裕のなさ、とも言えると思います。

これでは、なにかの拍子に違う指が出ると、止まってしまう、
指使いにたよっていて、音は覚えてない。
この状態で本番に望んでも、あぶない。


初見でなんとか弾ける曲では、今までに貯えた指使いの引き出しから、
必要に応じて使う、という感じです。
大体、パターンが決まっているので、何回かで安定します。

この方が、楽に弾いていて、手も自由に動く感じがします。
気持ちに余裕があるからでしょうね。

ところで、ちょっとだけかじったパイプオルガンでは、
当たり前ですが指使いの考え方が、ピアノとは全く違ってしました。
目からウロコでした。

パイプオルガンのテクニックをピアノに持ち込むことはできないんだけど、
鍵盤楽器の先輩として、こういう弾き方が存在する、
ということを体験できたので、とても面白かったです。

そしてそのことが、指使いについてもっと細かく考えるきっかけになりました。
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by e-t-pf | 2008-04-07 13:57 | ピアノ練習覚え書き  

指使い

指の拡張のための練習をやってみました。
1-2指で、短2度から徐々に音程を広げて弾く。
(注!!広げる時以外、弾く前と弾いた後はしっかり、ゆるめてね)

1-3、1-4、1-5指でも、短2度から広げていく。
2-3、2-4、2-5そして3-4、3-5、4-5とやってみる。
「どれぐらい開くか」にこだわらずやってください。
無理して開く感じがないところまで。

案外難しいのが、2-5とか3-5で、短2度を弾くこと。
近くに引き寄せる動きって、実際に曲の中ではまず出てこないんだけど、
やってみると、指を「連れてくる」感覚がはっきりわかる。
「なんとなくその場にある指」で弾くのではなく、
「弾くべき鍵盤の上に、使いたい指を連れてくる」。
これが、大切なことです。

これをやった後、生徒さんから質問が。
「指づかいって、どんなふうにわかるもんなんですか?
バイエルとか練習してると、自然にできるようになるもんなんでしょうか?」

例えば「故郷」。
「ドドドレ〜ミレ〜ミミファソ〜」までは、バイエルのように
「ドレミファソ」のポジションで弾けるんだけど、
「ファソラミ〜ファミ〜レレシド〜」では、
そのままでは「ラ」のところで指が足りなくなる。
その時、どうすればいいのか。
自分なりにいろいろ考えてみたが、正しいのかどうか、自信が持てない。
変な指使いで弾いたら、まずい気がする。

まず指使いは、唯一正しい、は存在しないです。
そこを理解してもらった上で、
指使いをきめる要因は、
1 メロディの流れが途切れないこと
2 自然に、最小限の運動で弾けること、
3 弾く人の指に合わせること
かな。

1について、まずメロディの切れ目(休符とか、息継ぎする場所)を見つける。
そこまで、手を動かさずに弾けるかどうか。
弾けない場合、どこかで指の間を広げて弾くか、
親指をくぐらせて、手の場所を変えるか工夫してみる。
この工夫段階で、ひとりひとり弾きやすい方法が違ったりするので、
いろいろな答えが出てくる、ということなんです。

ただ、「自分の弾きやすいように」することばかり考えてしまうと、
苦手な指を使わなくなっていったり、
フレーズの歌い方とあわなくなったりするので、要注意。

でも、最終的には「音楽が美しく流れること」が最大目標ですから、
本番の演奏では、何がどうなっても、音楽を止めないこと最優先。

でも、やっぱり基本的な指使いは、少しずつ慣れていくしかない。
いろいろな指使いの学習のために、エチュード(練習曲)を利用して下さい。
弱い指を鍛え、苦手な指使いをできるようにする。

私が今練習しているコルトーの本は、
「こんなのあり得ないよ」と思うような指使いの練習がたくさん出てきます。
ハノンとかチェルニーからすると、非常識にみえるくらい。

でも、一度、徹底的に弾きにくい動きをやってみると、
何が「弾きやすい」のかが、はっきりします。
そうすると、普通に曲を弾く時がとてもらくちん。
(いざという時の誤魔化し方も、うまくなった。いいか悪いかわかんないけど)

何か弾きたい曲があって、楽譜に指使いの指示が全くない場合、
はじめは誰かに、決めてもらったほうがいいかもしれません。
ただし、それも弾いているうちに、もっと弾きやすい方法が見つかったりするので、
書き直せるように、鉛筆で書いておきましょう。
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by e-t-pf | 2008-04-06 11:50 | ピアノ練習覚え書き  

時間をかける理由

なぜ「ゆっくり」「少しずつ」の方が(自分にとっては)いい練習なのか。
今一度説明してみようと思います。

安心して音を出す。
ということをやろうとしている、ということです。

弾ける分量を、必要な時間をかけて弾く。

すると、非常にゆっくり、少しずつになる。

(私だけかもしれないですよ。
 ライトテンポでないと、逆にできない、っていう人もいるかも。)

演奏する時の気持ちを振り返ると、
「無理してがんばって弾いてる」ことが多いんですよ。
それが練習だと思っているかもしれないし。

でもそれでは、自分の演奏を客観的に聴けない。
何より味わってない。
わからないまま演奏を続けているだけでは、磨かれない。

でも、それを他の人に説明すると、
「そういう弾き方をすると息が詰まる」「イライラする」「楽しくない」
と言われてしまう。
「疲れる」って言う人もいる。
疲れて当たり前だと、私は言いたいけど。

ほんとうにこのやり方が身につくと、疲れても、それに見合った成果が残る。
疲れなくなるコツもあるんですよ。

「ゆっくり弾いてると息が詰まる感じ」は自分もすることがあります。
それは「適当に流して弾きたい」という思いがあるから。

私はこの方法が「一番音楽に素直に入っていける弾き方」だからやるけど、
人それぞれ、自分なりの方法を見つければいいんだと思う。

ただ、その時に陥りがちなのが、
自分は楽しく気分よく、練習してるつもりなんだけど、
自己満足になってしまいやすい、ということ。

「自分が」弾けるようになるために。
自分のために。自分を満足させるために。
それをはっきりと、目標に定めるのも、当然ありです。
自覚してやっていれば、大丈夫です。

「この音楽が」美しくなるために。
そのために自分にできることは、何なのか?
と考えて練習を続けると、自分が出す音が変化していくはずです。

だから私も「それしかしてない」わけじゃないんですよ。
流して弾くこともあるし、片手練習もするし、
がんばってボロボロになってもいいから、スピードあげる時もあるし。
いろいろやります。

ただ、磨きをかけるために、徹底的にていねいに、
弾く時間が必要、ということなんです。

ストイックにも見えるみたいだけど、心の中はその「音楽」だから、
けっこう満ち足りてます。でも短い時間だけどね。

小さい子どもは、夢中になってる時は「心配しながら様子を見ながら」
なんて、やらないじゃないですか。
音楽やってる時は、すっぽり「音楽」にはまってる。

それを大人になってもできるように、
メンタルトレーニングしてるようなものかもしれません。
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by e-t-pf | 2008-03-24 12:15 | ピアノ練習覚え書き  

「練習」をどうやるか

大人の生徒さんについて。
なぜピアノのレッスンをするのか。
いろいろなケースがあります。
具体的な目標がある人(学校の先生、保育士の資格などなど)
特に具体的な目的はなく、漠然と弾いてみたい人、
そして「返り咲き」の人。いろいろです。

返り咲きの人は、ピアノについて、レッスンについて、
自分なりに、わかっています。
ピアノ以外の楽器をやっていた方も、
なんとなく想像はできる。
しかし、「楽器」が初めての人にとっては、
どんな風に練習するのか、イメージできないようです。

どれぐらいの時間で、どれぐらい弾けるようになるものなのか、
全く検討がつかないんですよね。

だから「どれぐらいで弾けるようになりますか?」と言う質問もよく受けます。
でも私は「それはやってみないとわかりません」としか言えない。

人によって、「練習」をどういうふうに思い描いてるか、ぜんぜん違ってたりする。
1日の練習量、練習の質、練習する以外に楽譜を読むこと、指を鍛えること、
そういうことを、「どれぐらい」できるのかは、人によります。

私が今までに見てきた大人の生徒さんでも、私が「いくらなんでもこれは無理」
と思うような曲を弾けるようにしちゃったり、
逆に、なかなかレパートリーができなかったり・・・
さまざまです。

だからはじめてピアノに触れる生徒さんには、
「練習の仕方」を伝えることになります。
できるだけ具体的に、伝えようと努力します。

しかしこの「具体的に」が、案外できてない。
私は具体的に詳しく、話してるつもりだけど、
全く初心者の人にはチンプンカンプンだったり、間違って伝わってたりするので、
相手が「わかった」かどうか、確認しながら言わないと、あぶない。

生徒さんは緊張しているから、聞き逃していることも多い。
わかったつもりでも、違っていたりする。

というわけで、一番いいのは、その場でやってみること。
お手本見せて、まねしてもらって「さてお家ではどうやってやりますか?」と、
一度目の前でやってもらう。
それでも、家に戻ると、何をどうするんだか消えていたりする。

人によって、「理解したい」ポイントがちがう、ということもあるし。

「繰り返す」こと一つとっても、一人一人、感覚がちがう。
「繰り返すこと」が目的になっても、よくないし。
でも、繰り返すことは、必要だし。

これはもう、試行錯誤しながらでいいので
「とにかく続けてください」としか、いいようがないなあ。

なので、「続けるために」どうお手伝いするか、
が、指導する側の課題ですね。

自分の練習の仕方を、確認したい場合、
先生の前で、家ではどんなふうに弾いているか、
やってみせて、アドバイスをもらう、というのが
一番確実だと思います。

言葉での説明「これを○回ぐらい、弾きました」
では、伝わりません。
「どんなふうに、弾いていたのか」を見たいのです。

あとは、録音してきて、先生に聴かせるとか。
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by e-t-pf | 2008-03-18 14:37 | ピアノ練習覚え書き  

集中と緊張

初見演奏。
大人の生徒さんにも、やってもらっています。
ところが、緊張して固くなってしまう人が多い。
ちょっとお試し、ぐらいの気持ちでやってるつもりなんだけど。
どうしても、「まちがえちゃったらどうしよう」と思ってしまうらしい。

内容は、子供向け導入教材とか、楽に弾けるレベルのものを使う。
それでも、緊張から固くなる。
慣れないことは、緊張する。
続けていけば慣れてくるので、一定期間、続けてみてください。

さて、この練習の大切なところは、
「自分で音楽の流れを作って、キープすること」。

そのために、
1.まず弾く前に、カウントをはっきり意識しながら、楽譜を目で追う。
(声に出してカウントを言いながら、指で楽譜をなぞるといいです)
2.その時、間違えそうだ、と思うところがあったら、再チェック。
3.音を出さないで、指だけ動かして、練習、確認。
4.大丈夫だと思ったら、はじめて演奏する。

必ず、「大丈夫、弾ける」と思ってから、音を出す。
「弾かなきゃ」という気持ちのままに、弾かない。
大丈夫かどうか、自分で考えてから、スタートしましょう。

もちろん「いまいちよく分からない」となかなか弾かないんじゃ困るので、
ある程度の時間制限をして、スタート決断を自分でしましょう。

それから、「流れを作る」ために。
要は、「1音でも音を出す時は音楽。」
4小節程度で、1〜3音しか出てこない題材でも、
雰囲気を決めて、テンポを決める。
(これは、遊び感覚のほうがうまくいく。
 まじめに考え過ぎると、つらくなる)
「ド」だけをくり返す、しかもリズムも単純(4分音符だけ)な題材でも、
何かの曲の一部分だと思ってみると、
「音楽」にしやすい。

アンサンブルでは、そういうパートを演奏することも多い。
ピアノ以外の楽器を経験している方は、わかりやすいのでは。
考えてみたら、ピアノが特殊なのです。

「流れ」は、緊張とゆるみがあります。
「流れをキープする」と言っても、
ずうっと同じ力を維持し続けるわけではない。
気持ちのいいテンションを操る感覚を、育てたいのです。

4小節できるようになったら、8小節、16小節と伸ばしていけるようになる。
そして、レパートリー演奏に活かしましょう!
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by e-t-pf | 2008-03-02 12:25 | ピアノ練習覚え書き  

子供時代のクセ

子供の時にピアノを習っていて、一度中断して再開した人は、
「修正」が難しい。
子供の時に時間をかけて身につけた動作習慣(この場合はピアノの弾き方)。
これが大人になってからの演奏に、マイナスになっているかもしれない。

やる気、だけの問題ではない。
子供の時にやったような、興味の無いエチュードではない、
弾きたいと持って自分で選んだ名曲を弾いたとしても、
実際に音を出す時に、身体がやっていることは、
子供の時に身につけた演奏習慣。
大人になってからの頭脳は、あっても使われていない、
ということかもしれない。

対応策は。

脳にピアノ演奏のための回路を作りなおす。
子供は(特に、数十年前のピアノ指導は)考えずに弾けるようになるまで
時間と曲数をかけて、読譜と演奏する技術を身につける。
大人は時間も曲数もかけられないので、
「自分の演奏を分析する」ようにしたい。

そのためのアプローチのためには、
ピアノ(音楽)とは関係ない分野でも、利用できることはある。

例/
どこかミスをしたら「どこをどういうふうにミスをしたのか」説明してもらう。
ピアノを弾きながら、演奏と関係ないことに意識を向けてもらう。
(右手で弾きながら、足を意識する、など)

面倒がって頭使うの避けてると、練習の質が落ちる。
上手くいっていない時の「工夫せずにひたすら」は、危険。
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by e-t-pf | 2008-02-15 12:10 | ピアノ練習覚え書き  

メトロノームに合わせる〜レッスンで

レッスンの時にやっている方法。

メトロノームなしで、弾いてもらう。
(全曲でなくてOK。ある程度「流れ」がある長さ)

先ほどよりも少しゆっくり、弾く。
このとき、
1.ほとんど速さが変わらない(遅くできない)
2.はじめはゆっくりなんだけど、だんだん元の速さになってしまう。
になる人が多い。

その場合、それが「自分の弾きたい速さ」。
そして、その「自分の速さ」にメトロノームをあわせる。

メトロノームに合わせて、弾く。
合うところ、ずれるところがあるかもしれない。

メトロノームを、少しだけゆっくりにする。
「速さが変わらない感じ」がする程度。
急に遅くし過ぎると、うまくいかない。

少しずつメトロノームを遅くしながら、5回以上弾く。

弾きながら、気持ちに余裕が出てきたら、うまくいっている。
メトロノームに「慣れてきた」ということ。

はじめに弾いた速度からは、遅くなっているはず。

そして、大体あわせられるようになってきたら、
思いきって遅くしたり、速くしたり。
いろいろな速さで弾いてみる。
緊張感の確認になる。

緊張と弛緩、この2つのコントロールがポイント。
いっぱいいっぱいで(緊張しっぱなし)で弾いてることが多い。

音楽の演奏でいう「弛緩(ゆるむ)」は、
「ちょうど良く無駄のない緊張感」
つまり、緊張している状態と比べて、相対的に緩んでいるということ。

主観的な「ゆるみ」では、音楽からはずれるので、要注意。
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by e-t-pf | 2008-01-17 12:04 | ピアノ練習覚え書き  

音楽と心

音楽を演奏する時の、気持ちについて。

とっても、音楽にまじめで、真摯に向き合っている人がいるとします。
その人の音楽は、まじめさがにじみ出ています。
「がんばってるなあ」「よくやってるね」
感想に多いのは、そういう言葉です。
音楽そのものへの感想というより、
がんばっている演奏者への、ねぎらいですね。

その人は、それでは満足できません。
音楽を聴いてもらえていないからです。

でも、それは実は自分のやっていることです。
音楽そのものを、感じて演奏していないからです。
「まじめにやってきたことを、やっている」
音楽は、無くなってしまっています。
これは、見失いやすいことです。

まじめに、一生懸命取り組んでいる。
悪いことではないんです。
でも、「真面目に取り組むこと」が目的にすり替わってしまうと
もう、どんな音を出しても、音楽になってくれません。

音を出す瞬間は、練習したことを忘れたい。

瞬間でもいいから、音楽そのものに、飛び込みたい。
そう思ったら、全部忘れて、音を出してみる。
心配しながら、考えながら、練習したことをやろうとしない。

心配になる気持ちとか、そういうのは、
勝手にやってきます。
考えないようにしようと思っても、
浮かんできます。

でも、自分から心配しながら、弾かなくてもいい。

一瞬だけ、何も考えないで、音を出したい。
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by e-t-pf | 2007-12-10 23:26 | ピアノ練習覚え書き  

練習行動を分解する

トライ&エラーではない、練習をするための、一つのアイディア。

『絶対出来るところまでしか弾かない』。
この練習は、速くて弾けないフレーズではなくて、
どう指を運んだらいいのかわからなくて、ミスタッチしてしまうフレーズの
練習に向く。

よくある練習の流れは、
 できるかも知れないと思ってやってみた→
 やっぱり失敗しちゃった→
 もう一度やってみよう。できるかもしれないから→
 多少違う?よくわからないけど・・・
 くり返せばなんとかなるだろう。

練習前に、計画はほとんどない。
気分のままに弾く。
そのような練習で、あまりにも、弾いていて進歩が無い、
または、ミスを繰り返すような時は、
「何をやっているのか」見直して、練習する。

<ミスを直したい場合>

1拍だけ弾く。(一音からだとなおよし)
うまくいったら、もう一度弾いて、次への準備が「わかっている」かを確認。
実際に次の音を弾く前に、次に何をするのかわかっているか、確認する。
 
次の拍までつなげる。(2拍弾く)
そして3拍目、4拍目。
1小節やってみる。

流れなかったフレーズを、この方法でゆっくりと流れをつくっていく。
流れがつくれそうな感じがしてきたら、
メトロノームを使って、テンポアップ。

この練習はかなり「自分を抑える」感じがあるので、
どうしてもイライラするようなら、無理矢理続けず、
ちがう練習に変える。

 ※余談※
「自分のすることをどれだけ細かく説明できるか」

例えば、
目の前においてあるペンを持ち上げる。

今の自分の状態から、ペンを持ち上げるところまでを、どれだけ細かく説明できるか。
子供達にゲーム感覚で考えさせたら面白い。

「自分の行動を、逆回転で思い出せるか」
例/ドアを開けて、部屋に入り、ピアノの椅子に座るまで。
フィルムの逆回転のように、映像でイメージする。
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by e-t-pf | 2007-11-11 22:20 | ピアノ練習覚え書き