向上心

大人の生徒さんがいうことに
「あんまり上達してる感じがしない」
「だんだん、弾いてて楽しくなくなってきた」
「難しくなってきた」
「前ほど、練習しなくなった」
というのがよくあります。

上達してないわけないんだけど、自分の中では、
「もっと弾けるようになっていたい」という気持ちが強くて、
自分の進み方が、十分とは思えない。

この「向上心」、案外やっかいかもしれません。
これだけに捕われていると、自分の演奏を冷静に聴かなくなる。
向上心に捕われているときは、向上心を満たしたくて、ピアノを弾いている。
向上心を満たすことが、目的になっているのかもしれません。

でも「向上心」は、「ダメダメ、こんなんじゃ、まだまだ!」と言い続ける。
だから向上心なんでしょうね。

すると、演奏もそういうものになって行きます。
否定する、ということが、どうしても入っている。
こういう演奏は、聴いていて不安になります。

小さい子供の演奏や、初心者の人の演奏が、なぜか温かい気持ちを呼び起こすのは、
彼らが「今」に一生懸命だから、だと思います。

技術がつき、欲が出てくると、だんだんと心の中で何かが、邪魔しだす。
「功名心」「向上心」「不安感」などなど・・・

どんな気持ちで、音楽をやりたいのか。
見直してみると、いろいろ出てきそうです。
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by e-t-pf | 2009-07-27 14:19 | ピアノ練習覚え書き  

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