練習嫌いをなおすには?

中村紘子さんによれば「無理!」だそうです。
・・・しかしそれでは救いがないので、
少し考えてみます。

ピアノ弾くこと自体が、いやではない。
弾きたい曲はある。
でもやりたくない練習もある。
ということでしょうか。

たとえば、単純な基礎練習が、退屈。

生徒さんに、コルトーの予備練習をやってもらう場合。
これは、初心者は(知らない強みで)、言われた通りにやる。

再開組は、よろこんではやりませんね。
なんか「拘束感」を感じるそうです。
難しくはないんです。
楽譜を見せればできてしまう。
でも、正しく練習するのは、容易ではないのです。

ただ弾いていればいいわけではないので、
「はじめは自習はしないでください」というんだけど、
それでもちょっとやってみよう、と家で一人でやって、
うっかり「大っ嫌い感」を育ててしまう。

自分で、その練習の必要性を実感(頭での理解では足りない。実感)
できていないと,人から進められても、
つまらなさが先に立ってしまいます。

コルトーのテクニックが、ある程度できるようになっても・・・
別の難しさがある。
本当に動きが少なくて,単純な練習だから,
やりながら、心にいろんなことが浮かんでくる。

これが、怖いのかもしれない。

「ああ退屈」「正直、面倒」「次は何弾こうかな」「これから何食べよう」・・・
はっ。ああ、気が散ってしまう。
音に集中できない自分を,突きつけられてしまうんですよ。

そんなときこそ実はチャンスで,
そんなマイナスな気持ちを、切り替える練習ができる!!
と思ってください。
(思えたらそこでもう、成功してるんですけどね)

例えば、切り替える気持ちポイントを挙げてみると,
○自分の音 いわずもがな。
 でも,評価はしない。特に『がっかり』しない。
 冷静に観察するのはいいけど,『がっかり』したり喜んだり,
 感情に振り回されないようにしよう。

○メトロノームとのタイミング
 これも,評価はしない。もちろん、やりなおしてもいけない。
 メトロノームの音を「誰かの演奏」だと思って,アンサンブルしてください。

○自分の体(例えば指,手、腕はもちろん肩,背中,首,頭,顔。胸、おなか。
      足の裏,足の指,足首,すね,もも、骨盤。)
 これを全部、気にしなさい、ということではないです。
 いつもと違うところにちょっとだけ、一瞬でいいから
 気持ちを持っていってみよう,と思うだけでも十分。
 「やってみたけど,とても無理」だと思ったら,それで十分。
 もう一度音に集中して,次の音を弾こう。


 とにかく練習を滞らせないことを最優先に。
 とっとと終わらせるのです。さくさくと。

気持ちを切り替える練習。
自分の気持ちをコントロールする。
演奏する時に、テクニックだけでなく、音楽の表現にも、
必要な能力だろうと思います。

やりながら、否定的な気持ちが浮かんだら,チャンス。
テレビのチャンネルを変えるように,他のことにすりかえてしまう。
それが素早くできるようにする。
その練習だと思ってみてください。

以上,単純な練習の時の気の持ちようのアイディアでした。
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by e-t-pf | 2009-01-10 14:58 | ピアノ練習覚え書き  

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