練習の進め方

こどもでもおとなでもおんなじなんだけど、
大体譜読みが出来て、通して弾けるようになってから、
そこから仕上げるまでが、なかなかたいへん。

苦手なところが克服できない。
大体イン・テンポで弾けるんだけど、流れが悪い。
やりたい表現ができない。

お家での練習は、
○1度通して弾いてみる。
「う〜ん、なんとか弾けるな。
 いいところもあるし、まあまあのところもあるし、
 まだまだのところもあるな。」

○も1度やってみよ(さっきよりは良くなるかも)。
「あれ??さっき出来たところダメだ。
 でもさっきダメだったところ、少しいいかも。」

○じゃ、も1回。だんだん慣れてくるかな。

このようにして、数回通すことが多いでしょう。
間に部分練習を入れるとしても、
どう練習すれば、できないところができるようになるのか?

よくわかんないけど、とにかく、テンポ落としてみるか。
メトロノームに合わせてみるか。
う〜ん、やってみたけど、余計やりにくいよ。
これで直るのかな〜?

と、迷いつつ、試行錯誤をくり返す。

しかし、曲を、例えば自動車に例えると、
エンジンとか電気系統とか、タイヤとかハンドルとか、
あらゆる部品がきちんと作られ、正しく組み立てられ、十分整備されて、
ガソリンやオイルが注入されて、運転者が正しく操作して、
はじめて走ることができる。

音見ができる → 一応部品ができた
つっかえるけど通せる → 組み立てた
イン・テンポで弾く → 試し運転
だとしたら。
この段階ではまだ、部品にミスがあるかも知れないし、
組み立て方が間違ってるかも知れない。

その状態で「くり返し演奏する(運転する)」ということは、
「ちゃんと組み立ててないけど、運転しているうちに走るようになるかも」
と期待しているということになってしまう。

それは、ありえません。 

では、どのように完成させるのか。
自分で部品のミスとか、組み立て方のミスとか見つけるのが難しかったり、
分かってるけど、どうすれば良くなるのかが分からない時は、
整備工場に持っていく。
つまり、ピアノの先生に聞く。

先生としては、生徒さんの演奏を聴いて、問題を見つけだして、
直すための練習方法を提示したり、その場でやってみたり、
いろいろするわけです。

しかし、完成させるのはあくまで自分でやらなきゃならない。
家での練習で、改善させていく必要がある。
その、家での練習が問題なわけで、レッスンで言われたことが
いまいちわからなかったり、練習方法がわからなかったりしたら、
どんどん先生に聴きましょう。

このように書くと、ピアノの練習がとっても「機械的な作業」のように
感じられるかもしれませんが、問題点の中には、技術面だけでなく、
『イメージ』『演奏する時の心の持ち方』といった、
マインド面も当然含まれます。

(実は、今日のテーマの問題点も、実はマインド。
「よくわからないまま、期待だけで演奏(運転)してしまう」
その精神状態なんですけどね)

「今はこれをやってみよう」と自分の中で納得して、演奏したい。
つまり「この部品を作り直そう」「ここを組み立て直そう」
「ここを磨こう」と『はっきりわかって』練習したい。

その方法を、先生と一緒に、少しずつ発見していって下さい。
[PR]

by e-t-pf | 2008-06-27 12:11 | ピアノ練習覚え書き  

<< 反復運動 いまさら怪我のはなし >>