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おんがくノート。忘れちゃうからメモっとこ。

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指使いのはなしつづき

まず、自分の指使いがどのように育ったかについて。
私も、バイエルからブルグミュラー、チェルニー、ハノンという
もっとも一般的な楽譜で、演奏の基本を覚えました。

6年ぐらいの時間をかけて、上記のような曲を大量に弾くことで、
指使いの基本パターンを覚えた、という感じです。

楽譜に書かれている指使いも、こうして覚えたパターンとその応用なので、
知らない曲を弾く時でも、1から指使いを確認するようなことにはなりません。

でも、発表会で「花の歌」とかロマンティックな音域の広いものを弾く時は、
かなりとまどったのを覚えています。
ずいぶん指使いも直されたと思いますが、なかなか直らなかった。
今よりも、指使いについての意識も薄かったし。

今自分で練習する時、
まずは本に書いてある通りの指使いで、弾いてみます。
大体基本の指使いのパターンになりますが、
パターンにだけ頼ると、自分の「クセ」もあるので、
まずは書いてある通りにやってみるようにしてます。
もしかして、新たな発見があるかも知れないし。

それから、弾きにくいところは自分の弾きやすいように、変えてみます。
鉛筆で書き込んで、できるだけインテンポまで持っていって、決めます。

練習が進むと、また変える必要が出てきたりします。
一度自分なりに考えて指使いを変えても、弾いているうちに、
本の通りになっている、ということもあります。
本に書かれている指使いは、
専門家が時間をかけて作り上げたものであることが多いので、
やはり、素人考えとは全く違うものです。

以上は、初見では弾けないレベルの曲の、練習方法です。

私の場合、自分にとって難しい曲になればなるほど、
指使いが1つに固定する、という傾向があります。

その指使いで弾かないと、弾けなくなる。
安定しているように見えますが、
余裕のなさ、とも言えると思います。

これでは、なにかの拍子に違う指が出ると、止まってしまう、
指使いにたよっていて、音は覚えてない。
この状態で本番に望んでも、あぶない。


初見でなんとか弾ける曲では、今までに貯えた指使いの引き出しから、
必要に応じて使う、という感じです。
大体、パターンが決まっているので、何回かで安定します。

この方が、楽に弾いていて、手も自由に動く感じがします。
気持ちに余裕があるからでしょうね。

ところで、ちょっとだけかじったパイプオルガンでは、
当たり前ですが指使いの考え方が、ピアノとは全く違ってしました。
目からウロコでした。

パイプオルガンのテクニックをピアノに持ち込むことはできないんだけど、
鍵盤楽器の先輩として、こういう弾き方が存在する、
ということを体験できたので、とても面白かったです。

そしてそのことが、指使いについてもっと細かく考えるきっかけになりました。
by e-t-pf | 2008-04-07 13:57 | ピアノ練習覚え書き