指使い

指の拡張のための練習をやってみました。
1-2指で、短2度から徐々に音程を広げて弾く。
(注!!広げる時以外、弾く前と弾いた後はしっかり、ゆるめてね)

1-3、1-4、1-5指でも、短2度から広げていく。
2-3、2-4、2-5そして3-4、3-5、4-5とやってみる。
「どれぐらい開くか」にこだわらずやってください。
無理して開く感じがないところまで。

案外難しいのが、2-5とか3-5で、短2度を弾くこと。
近くに引き寄せる動きって、実際に曲の中ではまず出てこないんだけど、
やってみると、指を「連れてくる」感覚がはっきりわかる。
「なんとなくその場にある指」で弾くのではなく、
「弾くべき鍵盤の上に、使いたい指を連れてくる」。
これが、大切なことです。

これをやった後、生徒さんから質問が。
「指づかいって、どんなふうにわかるもんなんですか?
バイエルとか練習してると、自然にできるようになるもんなんでしょうか?」

例えば「故郷」。
「ドドドレ〜ミレ〜ミミファソ〜」までは、バイエルのように
「ドレミファソ」のポジションで弾けるんだけど、
「ファソラミ〜ファミ〜レレシド〜」では、
そのままでは「ラ」のところで指が足りなくなる。
その時、どうすればいいのか。
自分なりにいろいろ考えてみたが、正しいのかどうか、自信が持てない。
変な指使いで弾いたら、まずい気がする。

まず指使いは、唯一正しい、は存在しないです。
そこを理解してもらった上で、
指使いをきめる要因は、
1 メロディの流れが途切れないこと
2 自然に、最小限の運動で弾けること、
3 弾く人の指に合わせること
かな。

1について、まずメロディの切れ目(休符とか、息継ぎする場所)を見つける。
そこまで、手を動かさずに弾けるかどうか。
弾けない場合、どこかで指の間を広げて弾くか、
親指をくぐらせて、手の場所を変えるか工夫してみる。
この工夫段階で、ひとりひとり弾きやすい方法が違ったりするので、
いろいろな答えが出てくる、ということなんです。

ただ、「自分の弾きやすいように」することばかり考えてしまうと、
苦手な指を使わなくなっていったり、
フレーズの歌い方とあわなくなったりするので、要注意。

でも、最終的には「音楽が美しく流れること」が最大目標ですから、
本番の演奏では、何がどうなっても、音楽を止めないこと最優先。

でも、やっぱり基本的な指使いは、少しずつ慣れていくしかない。
いろいろな指使いの学習のために、エチュード(練習曲)を利用して下さい。
弱い指を鍛え、苦手な指使いをできるようにする。

私が今練習しているコルトーの本は、
「こんなのあり得ないよ」と思うような指使いの練習がたくさん出てきます。
ハノンとかチェルニーからすると、非常識にみえるくらい。

でも、一度、徹底的に弾きにくい動きをやってみると、
何が「弾きやすい」のかが、はっきりします。
そうすると、普通に曲を弾く時がとてもらくちん。
(いざという時の誤魔化し方も、うまくなった。いいか悪いかわかんないけど)

何か弾きたい曲があって、楽譜に指使いの指示が全くない場合、
はじめは誰かに、決めてもらったほうがいいかもしれません。
ただし、それも弾いているうちに、もっと弾きやすい方法が見つかったりするので、
書き直せるように、鉛筆で書いておきましょう。
[PR]

by e-t-pf | 2008-04-06 11:50 | ピアノ練習覚え書き  

<< 指使いのはなしつづき 「ざわざわ」がいい >>