音楽と心

音楽を演奏する時の、気持ちについて。

とっても、音楽にまじめで、真摯に向き合っている人がいるとします。
その人の音楽は、まじめさがにじみ出ています。
「がんばってるなあ」「よくやってるね」
感想に多いのは、そういう言葉です。
音楽そのものへの感想というより、
がんばっている演奏者への、ねぎらいですね。

その人は、それでは満足できません。
音楽を聴いてもらえていないからです。

でも、それは実は自分のやっていることです。
音楽そのものを、感じて演奏していないからです。
「まじめにやってきたことを、やっている」
音楽は、無くなってしまっています。
これは、見失いやすいことです。

まじめに、一生懸命取り組んでいる。
悪いことではないんです。
でも、「真面目に取り組むこと」が目的にすり替わってしまうと
もう、どんな音を出しても、音楽になってくれません。

音を出す瞬間は、練習したことを忘れたい。

瞬間でもいいから、音楽そのものに、飛び込みたい。
そう思ったら、全部忘れて、音を出してみる。
心配しながら、考えながら、練習したことをやろうとしない。

心配になる気持ちとか、そういうのは、
勝手にやってきます。
考えないようにしようと思っても、
浮かんできます。

でも、自分から心配しながら、弾かなくてもいい。

一瞬だけ、何も考えないで、音を出したい。
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by e-t-pf | 2007-12-10 23:26 | ピアノ練習覚え書き  

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