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おんがくノート。忘れちゃうからメモっとこ。

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押しても引いても

楽譜では、リズムを数で表現する。
2拍子、3拍子、4拍子⋯、2分音符、4分音符⋯、2連符、3連符⋯

とても分かりやすいシステムではあるけれど、
「リズムは必ず、数で数えられるはず」と思い込んでしまう原因になる。

メトロノームに合わせて、数をいいながら「ずれないように」演奏する。
これをやったことがない人は、少ないのでは。
これはできるようになっておいてもちろんいいし、
できないようではそれはそれで困る。

2拍子系、3拍子系だけではない、それぞれの「味」というか、「抑揚」というか、
ぴったり数では表しきれない感じ、それをどこまで味わって表現できるか。

黒人系の音楽は、2ビート4ビートと言ってても、
絶対シャッフルとかバウンスとかしていて、きっかり2では割れないし、
かといって3で動いているとも言い切れないし、
ヨーロッパの音楽でも、ウィーンナワルツなんか独特の3拍子だし、
フランス系の古い音楽では、付点2分音符が複付点ぐらいになったりする。
逆に、日本人の付点は3連符に近い。

そういうノリを、どうやったら聞き分けられるか。
→そのまんま、聴く。(自分の物差で計らないで、聴く。)

それを、できるようにするには。
→聴こえたまんま、再現してみる。

つまり「真似すること」。
お手本を見つけたら、それを真似する。

でも、「そのまんま」に、なかなかならない。
やっぱり、自分のクセが出る。

そういうのを「自分らしさ」と言いたいかもしれないけど、
勉強には邪魔。

自分は自分以外になるわけないんだから、
「自分らしさ」なんてわざわざ持ちださなくていい。

心を開いて、聴いて、そのまま自分を通して出せるようになりたい。
by e-t-pf | 2007-07-16 22:57 | リズム