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おんがくノート。忘れちゃうからメモっとこ。

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今弾くことを決めたのは誰?

「あなただって、ピアニストでない人からは、
 学びたくないでしょ?」
学ぶことについて、話していたら、
別の楽器を弾く人が、ぽろりと言ってました。

(ひえ〜すみません、
 私今は、「ピアニスト」には師事してません・・・
 でも、信頼できる指導者はたくさん出会ってます)

その人にとって、自分の楽器はとても大事なもので、
その楽器を専門的に(その人の視点でですよ)
演奏できない人からは、指導されたくないのだそうです。

そうか。
そういえば。と思うことが。

伴奏をすると、いろいろ注文されます。
「こんな感じでやりたいんですけど〜〜
 ここはこれぐらいで合わせてください」
普通はそんな感じで、合わせが進むことが多いです。

その人は、そう言うことは言わないなあ。
言われたことがあるのは
「ここは、こうだと思うんですけど。」
そういう言い方が多いなあ。
そして「違ってますか?」と聞かれる。

言葉遣い、言葉の選び方の問題ではないのです。
その時に感じる、壁。
その壁は、主に「自信のなさ」から来ているようなのです。
「こうだと思います」の「こう」は、自分の考えではない。
自分がここから学ぼう、と決めた、
そこから取り入れた情報だ、ということです。
それを、おそるおそる、伝えてくる。

「ここから学ぼうと決めて」いる、
そこは非常に確固としているのに、なぜだ?
でも「私が選んだこと」に自信がないのかな?
う〜ん、自信がないスパイラル、根深い?

自信がないのは誰でもそうで、
でも、「こんな風にやってみたい」と思うから、
演奏する、はずなんだけど・・・

その人は、自分の気持ちがない、はずはないんだけど、
自分が信じたい情報が、勝ってしまうらしいのです。

なので、
その人とのアンサンブルは、難しいです。
(ちなみに、それは私だけではない、ということは確認済み)

自分の決断ではない、ということが、やっぱり音に出ます。
教わった通りにやってみた。
でも、教えてくれた人のようにはいかなかった。

そして、終わった後に激しく反省されてしまい、
「出来なかった」感に、私も巻き込まれてしまいます。

私としては、できるだけのことはしているつもりなので、
終わったときはすっきりしたい。
反省点があったとしても、
「今回の演奏でこういうことがわかった。これを今後に行かせる」
と思うと、次への夢が膨らみます。

しかし、終わった瞬間から「あー、またダメだった・・・」
と言われてしまうと、
正直きついです。
「終わったね〜〜」と、一旦は笑いたい。

一応、フォローはしてくれます。
「ピアノが悪かったんじゃないんですよ、私が力不足で・・・」
でもね。
ツライです。

その人ももちろんツラそうです。
演奏の後、笑っているのを見たことがないです。
by e-t-pf | 2010-05-14 12:54 | 自分のレッスン