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ニューヨークのアフリカンダンスクラス

昨日、テレビのニュース番組で、「ニューヨークで今話題の、アフリカンダンス」が
紹介されてました。

紹介されていたのはセネガルの先生がやっている教室で、
踊っていたのは「スヌ」だったように見えました。
「結婚式など、お祝いで踊るリズム」と言っていました。

私が気になったのは、アナウンサーさんが、はじめにいった言葉。
「気持ちの赴くまま、自由に表現する踊り」。
そういわれると、動きは自由でいいのだ、と思う人がいるんじゃないかなあ。

アフリカでは、リズムは言葉、なのだそうです。
ダンスの動きは、見えるリズム。だからやっぱり言葉。
言葉を気持ちの赴くまま、自由に操れるかというと・・・
う〜ん、私にとっては、自由に操れているとは、思えないときもあるかも。
「うまく伝えられない!!」と思うことがよくある。

おしゃべりしてて、打てば響くような受け答えが帰ってくると、気持ちいいですよね。
名人の太鼓とダンスを見ていると、単に「ぴったり合ってる」なんてもんじゃない、
深いコミュニケーションがとれている感じがする。
音楽とダンス、ならではのコミュニケーションだなあ、と思える。

では、ステップを知らないと踊れないのかというと、
そんなことはないです。
実際、私がアフリカに行ったとき、同行した人の中には、
全く踊りを習ったことがない人もいました。

でも、太鼓を心から感じて、「踊りたい!」と思って、
踊りの輪の中に入っていって、見よう見まねで踊ったり、
自分なりの動きで踊ったりすると、ドラマーも、周りで見ている人たちも、
とっても喜んでくれた。
それは、コミュニケーションとして成立した、ということだと思う。

だから、「気持ちの赴くままに自由に」踊っても、いいんです。
けどね。

クラスで習うときには、それだけを目的にすると、教える方は寂しいかも。
やはり指導者としては、
「これを学んでくれると、より深くアフリカの音楽文化がわかる。」
そう思って、同じステップを繰り返し練習したり、姿勢を注意したり、
リズムの説明をしたり、歴史の話をしたり、いろいろするわけです。

私の場合、はじめは「ダンスなんて無理です」と拒絶してたんだけど、
「太鼓叩きたかったら、踊れないとダメ」ということがわかって、
おそるおそる挑戦してみたのです。

すると、はじめは、自分にできるレベルで踊っていい。
とにかく太鼓を感じて、味わって、楽しんで。それが何よりも大事。
と言われて、「そうか、それなら恥ずかしがる必要ないんだ!」と思えた。
実際、踊ってみたら、楽しかった。

そういう意味では、「心の赴くままに、自由に」踊ってたんでしょうね。
でも、まずは動き方を教えてもらった方が、踊りのシロートにはありがたい。
だって、手がかりがないんだから。
「さあ、何でも自由に踊っていいんだよ」と放り出されても、動けないもんね。

さて、朝テレビでそのニュースを見ながら、私は、
「この教室へ行ったら、このステップなら踊れるなあ♪」
と、ちょっとうれしくなりました。

アメリカやヨーロッパでは、かなり以前から、このような教室は
たくさんあったんだそうです。
ただ、アフリカ系の人以外が習うようになってきたのは、最近らしいです。
by e-t-pf | 2008-11-08 12:12 | ジェベバラ。アフリカの智慧